泌尿器系

人間が生きていくためには食物や水分・酸素を取り入れて、これらを生命維持に必要なエネルギーに変え、その過程で生じた余剰物質や老廃物・有害物質をからだの外に出さなくてはなりません。生体にはそのための巧妙なシステムがそなわっており、余分な水分や不要になった成分は腎臓のはたらきを介して体外へ排出される。これが尿です。

泌尿器系

尿が変化することの意義

尿の量や排尿回数・性質はからだの状態によって変化します。また腎臓は単に尿をつくっているのではなく、体液の量とその中にとけているナトリウム・カリウム・カルシウムなどの電解質の濃度が常に一定に保たれるよう、厳密な調整を行いながら尿の量や性質を変化させている。水分を取りすぎて体液の量が多くなれば尿の量や回数が増え、体液に含まれる成分が濃くなると尿の色やにおいが変化するのも尿をつくる課程における厳密な調整の結果です。つまり尿は一定の範囲内で変化することにより、からだ全体の恒常性を維持する重要な役割を果たしているのです。

尿がつくられる道すじ

心臓から全身に送り出される全血液量の約4分の1は腎臓内を流れています。尿はその血液が腎臓の糸球体と尿細管という組織によって濾過・濃縮されることでつくられる。糸球体の濾過によってつくられる原尿(尿のもと)は1日約180mlにもなるが、尿細管を通るあいだに水分の99%以上と体に必要な成分が再吸収されるので(尿の濃縮)、最終的には約1.5lが尿として体外に排出される。このように尿は全身をくまなく循環する血液からつくられ、排出されるので、腎・尿路系気管のはたらきの状態や病的な変化ばかりでなく、肝臓などの病気を知るうえでもかっこうの情報源となります。

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