足音立てない歩き方

足音立てない歩き方

抜き足・差し足・忍び足、足音を立てず静かに歩きたい。みなさんにはそんな時が良くありますね。私はありません。こんな時は足下に神経が集まり、力が入ってしまいがちです。しだいに足がプルプル震えだし、バランス崩してガッチャーンと。大きな音で結局見つかってしまったり。「物音立てない身のこなしができたら」そんな気持ち、遠く離れているあなたから伝わってくるので、お話ししたいと思います。

お腹の丹田に力を集中

丹田

足に力が入ってしまってはいけません、筋肉が音を上げてしまいます。足はとにかくリラックスリラ~クスぶらんぶら~ん。力を集中させたい場所は足ではなくお腹、しかもおへそより下の下腹部です。丹田というのはこの下腹部のおへそから、指三本分下の位置を指します。

「丹田呼吸法」とよばれる呼吸法があります。お腹の丹田を軸にして、息を長くゆっくり吐く。下腹部を鍛えるのに適した呼吸法で、大正時代に大流行しました。当時は、「臍下丹田」といえば知らぬひとはないくらいの、呼吸における重要ポイントでした。

ただ足の力を抜けと言われても、よくわからない方も多いでしょう。逆に、どこになら力を入れてもよいかという点で見ていけば、非常にクリアです。からだには、どんなに力を入れても他の部分が力んでしまうことがない場所があります。

エネルギーをいくら貯めても害のない場所。それは臍下丹田です。そこに意識をおいて力を入れる状態では、肩であろうと首であろうと足先の力みであろうと、どこかがこわばって動作を妨げるということがありません。

腸腰筋に力こぶ

腸腰筋

臍下丹田にある筋肉が腸腰筋。この腸腰筋にグッと力を入れ、力こぶをつくっている状態であれば、身体の中心軸が下腹部に定まり、全身他の部分はリラックスできるということ。腸腰筋は足の筋肉全体の親分とも言え、ここの働きに足先までの筋肉が自然と追従するのです。それが体幹を使って動ける理想的な身のこなし。足は力むと親分に逆らって、手先足先の勝手な行動をします。足にとっても疲れるだけ、不自然なつらい動きです。

歩くにも階段の上り下りも、ドタドタと足音を立てるひとを見かけます。若い人でも多いように感じます。そのようなひとの腸腰筋は、ほぼ間違いなくこり固まっています。この筋肉が柔らかく機能してこそ、足を地面へ静かに下ろすことができます。

歩き方の問題だけでなく、姿勢や内臓の働きとも関わってきます。腸腰筋に力が入らないと、猫背・へっぴり腰は避けられません。それは肩こり腰痛への道を進むということ。背骨のS字弯曲は正しいカーブを保てません。腸のぜん動運動や生殖器能力も低下します。腸腰筋を使わず、ドタドタと体重そのまま足を着地する様な歩き方は、見た目にもスマートではありませんが、色々な健康リスクがもれなく付いてくるわけです。

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