軟骨も年をとる

関節軟骨

年齢とともに、関節周りの筋肉は柔軟性が減り、筋力も次第に低下してくるもの。関節を守るクッション性能だって低下するのは一緒。そうなれば軟骨への衝撃ストレスは、より直接的に伝わります。直撃って感じ。このようなことで軟骨の変性は始まり、衝撃の吸収やなめらかな動きは不可能になり、関節の痛みや運動制限が引き起こされます。腰や足が大きく曲がってしまうのは、骨が曲がっているのではなく、軟骨の一部がすり減って変形したことによる場合もあるのです。

軟骨に効くサプリメントの宣伝はよく見かけますね。軟骨成分の一部であるコンドロイチンやグルコサミンといった成分の名前は、すっかり有名です。でも軟骨の老化については、特定の栄養素の摂取不足とは結びつかず、軟骨が復活する薬やサプリメントは、ないということ。軟骨は一度すり減ってしまうと、再び増えることはほとんどありません。今の段階では、残念ながら軟骨の病気が一気に治るような特効薬はないのが現状。軟骨の成分はバランスの良い食事をしていれば、私たちのからだが普通に合成できるものです。

肥満

肥満

軟骨の老化を進めるいちばん大きい要因は何といっても肥満。日本人の肥満は比較的少ないといわれても、50代の半数以上がメタボまたは予備軍という調査結果です。体重によって常にかかる大きな衝撃や負荷に耐えきれず、変性は促進されてしまいます。40代、50代と進み、多くの人は若いときに比べて活動量が減り、体重も増えてきます。運動するにも最初の一歩がおっくうに。体を動かさない生活も、軟骨の老化につながっていくわけですね。

やせ過ぎ

やせ過ぎ

やせ過ぎも軟骨にとっては大敵です。過度に体重を落とすことによって、骨粗しょう症のリスクが高まります。必要以上に食事を制限すれば、骨や軟骨の材料となるカルシウムやタンパクなどの摂取が少なくなります。
特に女性の場合、極端に体重を落としてしまうことは、女性ホルモンの分泌低下を招きます。その結果、骨粗しょう症を悪化させ、老化が進行することに。極端なダイエットや断食の経験がある女性は、その頻度が高いほど骨の量が減っているそうです。骨と軟骨の健康には、標準的な体型が一番良いことになりますね。

柔軟性が大事

柔軟性

軟骨のために体の柔軟性を保つことは大事。この柔軟性の衰えも加齢現象の一つです。運動をしなくなると、肩やひじ、手首足首などの回せる範囲は次第に狭くなっていくもの。すると関節への衝撃から守るための、クッション性能も落ちてきます。筋肉の量も柔軟性も減ってしまうことは、軟骨に大きなダメージを与えることにつながるわけで、毎日ストレッチをやるなど積極的に体を動かして、柔軟性を維持することが軟骨を保護する面からも重要ですね。

適度な運動

適度な運動

私たちのからだは合理的にできていて、あまり使わない部分よりも、よく動かす部分に食べ物の栄養素が回るようにできています。軟骨の健康のためにも、ある程度の運動刺激を受けることは欠かせません。骨に刺激も負担もかからない無重力の宇宙空間では、宇宙飛行士の骨量は1週間で5%も減少するそうです。適度な衝撃を与える運動をすることで、骨量は増えていきます。

でも、過激な運動で軟骨に無理な力がかかっては、変性や損傷を招く危険も。運動不足も激しい運動も軟骨のためには良くない。何事もほどほど、適度な運動を心がけたいですね。よく歩くひとほど骨や軟骨は強くなり、寿命は延びるとのこと。ウォーキングには、体の要となる腰の骨、太もも大腿骨の骨量を増加させる効果があるそうですよ。

骨は約10年で新しい骨に作り替えられますが、軟骨は自然に再生する力をほとんど持っていません。一度すり減った軟骨は、二度と元には戻れないのです。筋肉のように鍛えることもできません。ですから大切に使っていく他はないのですね。関節に大きな負担のかかる激しいスポーツは要注意です。

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