骨格系

骨格

骨格

私たちの体の骨組みをなすものが骨格です。骨格を構成するものは主として骨で、軟骨や靱帯がこれに加わっています。骨格はからだの支柱としての他に、運動器として重要な意味を持っています。からだの運動は筋肉が骨格に付着してこれを動かすことによって起こるからです。ちなみに筋を能動的運動器、骨格を受動的運動器とよぶことがあります。

骨格はまた私たちの体の大きさを決定する最も重要な要素です。身長をはじめ体部の長さは骨格の長さによって決められます。成長というのもつまり骨格の増大を前提として起こるものです。奇形もまた骨格の異常によって起こることが多い。最後に骨という硬い器官の奥に骨髄というやわらかい組織がひそんで、血球をつくる大事な働きをしていること、すなわち骨格は支柱と同時に造血器官であることを忘れてはいけません。

骨の働き

運動

骨は人体を支えるというはたらきがあり、それ以前に人体のかたちをつくりだすという役割があります。全身の骨格は文字どおり人体の骨組みであり、かたちを決定しています。骨格は運動や姿勢の支えとなり、脳や内臓を格納し保護しています。さらに骨が浅層にある部位ではその骨がもつかたちがその体部のかたちを決定しています。骨は外力が加わると変形し元に戻ろうとする。この力すなわち弾力が筋骨格系の運動機能において果たす役割は大きい。骨は硬いだけであると考えられがちですが、硬さとしなやかさの両方を備えていることが骨の特徴です。

造血

造血とは血液の固形成分を作り出すことです。血液が心臓を中心に全身を循環していることは広く知られていますが、血液がどこでつくられているかはあまり知られていない。血液は骨の中にある骨髄という半固形の液体でつくられているのです。血液を構成する血球成分等は骨髄に存在する。血球芽細胞が分裂・増殖することによって作りださている。骨はどこも骨質が密に占めているわけではなく、まるでスポンジのように至る所に多くのこまかな空所ができています。また腕や脚をつくる長管状骨とよばれる長い骨の大部分はパイプ状になっていて中は空洞です。これらの場所には空気が入っているわけではなく、骨髄で満たされているのです。骨髄でつくられた血液は血管を通じて全身に送られる。長管状骨の大きな空洞を満たす骨髄が血液を盛んに作り出しているのは、実は幼児期までで大人の場合は骨髄が脂肪組織に置き換えられています。活発に造血をおこなう骨髄は本来赤褐色をしているが、大半が脂肪組織に置き換えられ造血作用が減退した骨髄はその色から黄色骨髄とよばれます。

カルシウム

骨には多くのカルシウムが含まれています。カルシウムは生体内のさまざまな化学反応に欠かせない物質であり、不足することは生存にかかわる大事です。そこで血中のカルシウムが不足すると、骨を構成するカルシウムが使われてしまう。骨はカルシウムの備蓄、すなわちストックとしての役割も果たしているのです。

関節

関節

互いに向き合った骨がなめらかにすれ合って自由な運動のできるような構造が関節とよばれるものです。ふつう一方の骨は丸く突出し、他方の骨はそれに応じてへこんでいるので、それぞれ関節頭・関節窩とよばれます。それらの表面のすれ合う関節面は、関節軟骨といううすい軟骨の層でおおわれていて弾性のある滑動面がつくられている。しかもその表面は関節液または滑液というヌルヌルした液でうるおされているから、関節における滑動性は非常に大きく、それはなめらな氷の2平面のすべりに匹敵するといわれます。

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