首のツボ

首のツボ

脳戸(のうこ)

脳戸

面赤く頚部腫れ、または顔面や頭が痛む場合、すなわち脳充血や三叉神経痛などにより顔面部の痛む場合に効果があります。

ツボの主治

後頭痛・頭重・めまい・嗄声(声がれ)・テンカン

風府(ふうふ)

風府(ふうふ)

府とは集まるという意味で、風府は風の集まるところという意味です。風とは病気の原因となる外邪(風・寒・暑・湿・燥・火)のうちの一つでその特性は、風邪がからだに侵入すると発熱・悪寒・汗が出るなどの症状が現れ、また風は陽邪で上行しやすい特性があるため、からだの上部に症状が現れやすい。ですから風邪による病には、頭痛・鼻づまり・咽喉痒痛・眼瞼、および顔面の浮腫などが現れやすい。

風邪は軽いものはこのような感冒・頭痛から、各種急性運動麻痺あるいは言語障害、重い場合は卒中風(突然、半身不随になる)・人事不省(知覚や意識を失うこと)などをさすもので、この風の証には多くの疾患が含まれます。すなわち感冒や運動麻痺・知覚麻痺・言語渋滞などの証をきたすやまいに効果のある穴です。また咽頭・喉頭の炎症、首筋のコリにも効果があります。

ツボの主治

後頭痛・めまい・失語症・片麻痺・感冒

瘂門(あもん)

瘂門(あもん)

失語等の言語障害の治療に関する要穴であることから名づけられました。脳脊髄性疾患からくる頭痛・背中の張り・鼻血・後頭神経痛・頭重などに効きます。また瘂という名称から言語障害・舌炎などにも効くとされています。

ツボの主治

後頭痛・失語症・脳性麻痺・鼻血

大椎(たいつい)

大椎

主として肺結核、あるいは結核性疾患の発熱のときに用いられます。また嘔吐や鼻血を止めるのに著効があります。急性鼻炎によく効き、またマラリアの名穴とされていることは有名です。

ツボの主治

発熱・頭痛・感冒・背筋痛・うつ証・皮膚発疹

玉枕(ぎょくちん)

玉枕

玉とは貴重の意味、枕は仰向けでの後頭部の隆起を枕にたとえました。脳疾患による激烈な頭痛のほかに、目や鼻のやまいに効きます。

ツボの主治

後頭痛・項強(後頭部のコリ)・肩こり

天柱(てんちゅう)

天柱

古代、首の骨の頚椎を天柱骨といいました。天(頭)を支える柱の意味です。脳神経疾患や目・鼻・耳などの頭部諸器官の疾患一般に効果があります。この穴が用いられる病名を挙げれば、頭痛・血圧亢進・半身不随をはじめ数えきれません。また肩こりや手の痛みにも効きます。

ツボの主治

後頭痛・項強(後頭部のコリ)・肩こり・寝違え

脳空(のうくう)

脳空

脳脊髄の疾患からくる後頚部の緊張過度・後頭部の激痛・耳鳴りなどに使われます。

ツボの主治

頭重・めまい・頚部筋肉痛・精神病

風池(ふうち)

風池

後頭部の浅い陥没にあることを池にたとえ、風邪がここから脳を侵しやすい特徴を強調しました。この穴は頭部にある諸器官、目や耳・鼻・脳神経系統のやまい一般に効果があるので用いられる重要な経穴です。とくに著しい治効は頭部の充血がとれることで、脳充血・脳出血の予防・充血性頭痛・耳鳴り・肥厚性鼻炎・蓄膿症などに効きます。また肩から後頚部へかけてのコリにも使われます。

ツボの主治

頭痛・めまい・目鼻の疾患・耳鳴り・頚部筋肉痛・感冒・発熱・片麻痺・肩こり・背部痛

完骨(かんこつ)

完骨

側頭骨の乳様突起を古代では完骨といいました。脳神経系の諸疾患によく効くところです。三叉神経痛・顔面神経麻痺はもちろん、神経衰弱・片頭痛または血圧異常による後頭部・後頚部のコリや違和感によく効き、ただちに気持ちのよくなるところです。頭の中がすっとして気分爽快となり、したがって不眠症には実に効果のある名穴です。

ツボの主治

頭痛・頚部筋肉痛・顔面神経麻痺・肩こり

天牖(てんよう)

天牖

牖とは窓口を意味します。頭竅「五官」疾患に治療できることからの由来です。乳様突起の後下部にあって胸鎖乳突筋の付着部にあるので、局所的に斜頚や首の痛みなどに使われます。その他この一帯の諸穴は頭・顔面の充血性ないし熱性疾患に著効のある部位です。この天牖穴で鼻の通りがよくなります。また耳管閉塞が治ることがしばしば。古典諸書中に「耳鳴、目ノ中痛ム、面腫、虫歯痛等ヲ治ス」とあり上記の諸症状はみなこの理にしたがうものです。

ツボの主治

肩こり・肩関節および周囲軟部組織障害

天容(てんよう)

天容

耳のやまいに効きます。また扁桃炎や頚リンパ節炎に使われ、喘咳寒熱のある呼吸器疾患にも効きます。

ツボの主治

頚項強(首・後頭部のコリ)・寝違え・咽喉腫痛・嗄声(声がれ)・舌骨下筋群麻痺・扁桃体炎・頚部リンパ節腫脹・耳鳴り

天窓(てんそう)

天窓

耳のやまいに効きます。陽証のやまい、あるいは陰証のやまいのいずれにも効くものです。また咽喉の腫れにも効果があり、中風による牙関緊急(開口障害)にも用いられます。

ツボの主治

頚項強(首・後頭部のコリ)・寝違え・咽喉腫痛・嗄声(声がれ)・舌骨下筋群麻痺・扁桃体炎・頚部リンパ節腫脹・耳鳴り

扶突(ふとつ)

扶突

4本指を並べる一扶とは3寸の意味で、喉頭突起の横3寸にあるので名づけられました。胸鎖乳突筋のこっている場合に取穴して、歯や咽喉の諸症が取れることが多い。また気管のやまいである咳嗽・喘息にも即効果を現すこともあります。

ツボの主治

咽喉腫痛・嗄声(声がれ)・嚥下障害・寝違え・扁桃体炎・頚部リンパ節腫脹・甲状腺腫脹・喘息

天鼎(てんてい)

天鼎

天は上、ここでは頭部を意味します。鼎は3本足と2耳を持つ銅器で、両手の陽明経はここより頭部に向かい頭を支え、まるで鼎のような形に見えます。主として頚・咽喉のやまいに用いられます。すなわち歯痛・扁桃炎等のときは天鼎、扶突等に非常な圧痛が現れる場合が多い。また肩こりもこの胸鎖乳突筋にコリや痛みを感じることがあります。この部分のコリを取り去ると、歯や咽喉・胸のつかえ等が一時にけろりと治ることがよくあります。

ツボの主治

咽喉腫痛・嗄声(声がれ)・舌骨下筋群麻痺・嚥下障害・寝違え・扁桃体炎・頚部リンパ節腫脹

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