首のしくみ

首

首には人間が生きていくうえで欠かせない、非常に重要な器官が集まっています。脳に血液を送る頚動脈、呼吸を保つ器官、食物を胃へ送る食道、さまざまなホルモンを分泌する甲状腺、そして体を動かすための全神経が集結した脊髄です。どの器官も私たちが生きていくうえでなくてはならない大切なもので、人体のなかでこれだけ重要な器官が集まっている場所はほかにはありません。

首は前後左右に可動域が非常に広い部分で、その理由は危険をすばやく察知するためだといわれています。人間の頭部には目や耳など情報収集のための器官が集まっていますが、それらの器官をさまざまな方向に向けることで外部からの情報を正確に収集し、身を守ることができるわけです。その広い動きを可能にしているのは頭蓋骨から下につながっている頚椎です。

椎間板と椎間関節

椎間板

私たちの重い頭を支える頚椎7個の骨と骨の間は、椎間板と椎間関節で結合しています。椎間板も椎間関節も軟骨によってつくられていて、衝撃をやわらげて上や下も向いたり後ろを振り返ったりといった首の動きがスムーズにできるよう、可動性と柔軟性を与えるクッションの役割をしています。またじん帯や筋肉も頚椎を支えています。じん帯は繊維質でできていて首の前側にある前縦じん帯と後側の後縦じん帯があります。そして椎間板の周囲をしっかりと保護し、軟骨である椎間板がはみ出したり不均一になったりしないよう、カバーする役割をしています。

頚椎を守る椎間板や椎間関節の消耗は早く、すり減ったり形が変わってきたりといった老化は、20代から始まるといわれています。椎間板の水分は徐々に少なくなっていき、厚みや柔軟性を失っていきます。薄く硬くなった椎間板は重みや衝撃を十分に受け止められず、椎骨の摩耗や損傷を防ぐことができなくなります。その結果生じた椎骨の変形が首や肩の痛みにつながることもあります。また椎間板が硬化すると繊維輪に亀裂が生じ髄核が飛び出しやすくなります。これが周囲の神経を刺激して痛みにつながるのが椎間板ヘルニアです。また一度すり減った軟骨は二度と再生しないのでさまざまな問題が起きる原因となっています。

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