変形性頚椎症

首の病気の中で最も多くみられ、中高年に多い病気です。原因としてあげられるのは椎間板の老化現象や頚椎への激しい負担の積み重ねなどです。長年首に負担がかかることによって、頚椎の間をつなぐ椎間板が弾力性を失い、不安定になってきます。それを補助するために頚椎の骨にとげのような突起(骨棘)ができ、その骨棘が頚椎を通る神経根や脊髄を圧迫して、痛みやしびれをおこします。

初期に現れる症状の一つは肩こりや背中痛で、とくに肩甲骨のあたりが痛むことが多いのが特徴ですが、椎骨が変性したからといって必ず症状が出るとは限りません。症状については骨棘が椎骨の脊柱管側にできた場合は神経を刺激することがあり、痛みやしびれが生じます。痛む部位は後頭部から首・肩や背中などで、最初は単なる肩こりとしか認識されない場合がほとんどです。

棘のでき方や神経の圧迫のしかたによって背中の両側が痛むことも、また片側だけが痛むこともあります。また後頭部の鈍痛が起きることも多く頭痛というよりは頭が重い感じ、後頭部が重い感じといった症状です。さらに変形性頚椎症がきっかけで椎骨の後方左右にある神経根が圧迫されると頚椎症性神経根症に陥ります。特徴は首を前後左右に動かすたびに痛み方が変わることです。頚椎の神経根は8対あり、動きによって特定の神経根が刺激されるからです。ただしそれぞれの神経根から伸びる末梢神経は後頭部や肩・腕などそれぞれ特定の部位をつかさどっていますので痛みが出る部位によって何番目の神経根が圧迫されているかを推測することは可能です。

変形性頚椎症が進展すると脊髄を刺激することもあり、ひどくなると手足のしびれやボタンを留めたり箸でものをつまんだりといった細かい作業がしにくくなります。下半身にもしびれや神経痛が生じて歩行障害や麻痺などが起こり、場合によっては歩行が困難になったり排尿機能に障害が出たりもします。

脊柱管狭窄症

頚椎には脊柱管という空間がありその空間を脊髄が通っています。その脊柱管がせまくなり中の脊髄が圧迫されることでしびれや麻痺などの症状が起きます。日本人は欧米人などと比較すると頚椎の骨そのものが小さいため、脊柱管はもともとせまい傾向にあります。しかし単に脊柱管がせまいだけで起きるものではなく、変形性頚椎症や頚椎椎間板ヘルニア・後縦じん帯骨化症などによって、ただでさえ狭い脊柱管が圧迫されて起きるものです。なかでも最も多いのは変形性頚椎症との組み合わせです。脊柱管が狭いのに加えて骨に硬い棘ができるため、脊髄が逃げ場を失って圧迫されしびれや痛みなどの症状が起きます。

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