認知機能への作用

認知症とは後天的な脳の器質障害で、一度正常に発達した知的機能が継続的に低下した状態です。何かの原因で記憶などに関与する神経細胞が死んでしまったり、あるいははたらきが悪くなったために、記憶力や注意力などの基本的知的能力から、複雑な知的能力まで障害され、日常生活に支障をきたします。おもな認知症としてはアルツハイマー病と脳血管性認知症があります。精油のにおい分子の情報が伝わった脳の部位、とくに学習や記憶の役割を担う部位(海馬・大脳皮質など)を活性化させる作用が認知機能の改善に役立つとされています。

アルツハイマー病

アルツハイマー病は脳を構成している神経細胞が通常の老化よりも急速に減少し、正常なはたらきを徐々に失っていき、認知症になっていきます。最初に見られる症状は物忘れで、名前がなかなか出てこないことが増えます。何度も同じことを言う聞く、大事なものをなくすなどが代表的です。単に加齢による物忘れでは忘れたことはわかっていますが、アルツハイマー病では忘れた事実を忘れてしまいます。

においの情報は海馬や扁桃体といった部位を含む大脳辺縁系に伝わって、その下にある視床下部に伝達されます。アルツハイマー病の脳では海馬・扁桃体・視床下部に変化が起きて、早期に嗅覚機能障害が進行してしまいます。認知症においてアロマテラピーの効用は変性した部位を活性化させるだけではなく、悪化の予防よりもさらに認知機能を改善向上させることがわかっているということです。

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