気管と気管支

喉頭から肺に至るまでの気道のうち、気管支として左右に分岐するまでの部分が器官です。気管は喉頭のの輪状軟骨から下へつづくほぼ直線上の管(長さ10cm、経約1.5cm)。その骨組みは分節状の気管軟骨約20個で作られている。この軟骨は上からみるとU字型で、後方の開いた部分は平滑筋と粘膜だけでできている。気管は頚部では皮下を走って外からよく触れることができる。胸部に下って心臓の後ろで外側下方へふたまたに分かれ、左右の気管支となります。

気管と気管支

気管支は左右対称ではない。右の気管支は左のものより短く太く、より垂直に近く走っています。このために気管に落ちこんだ異物はほとんど全て右の気管支へ入る。幼児が誤って異物を吸い込んだ場合、しかもその異物が気管を通り抜けてしまったら、細くて水平に近い左の気管支よりは太くて垂直に近い右の気管支に落ちている可能性がはるかに高いのです。

気管支は肺にはいって木の枝のように分岐をくりかえし、その末端は小室となってふくらみガスの交換を行う肺胞をつくっている。気管支もその枝も壁のなかに分節状の軟骨をふくむが、これは枝の末端に近づくとなくなる。気道の壁にはさらに平滑筋があって、内径の調節にあずかっている。気管支の枝の平滑筋が病的にけいれんするのが気管支ぜんそくの発作です。

気管・気管支ともに馬蹄形の軟骨で補強されていますが、このような構造は人体では珍しい。動脈・静脈・リンパ管は液体をとおす構造なので中の液体からの圧力でその形態は保たれる。それに対して気管と気管支では内腔を通る物質が空気という気体であるから、血管やリンパ管などと違ってつぶれてふさがる危険が大きい。そこで管構造自体に補強として、馬蹄形の軟骨が連なっているのです。気管がこのような構造をしていることは理にかなっているのです。

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