姿勢に玄米、雑穀パワー

全粒穀物

日本人の主食といえば「米」。あるいはパン派の人も多いでしょう。いつの頃からか米、麦以外の穀物をひとまとめに雑穀と呼ぶようになりました。そして米は白米になり、麦ごはんは食べなくなっていきました。

白米、白パンは約30分で消化されてエネルギーになり大脳の養分になります。血糖値は急激に上がります。ところが玄米、雑穀は消化に4~5時間かかって大脳まで届きます。その過程のすべてが胃腸など内臓の働きを活性化します。消化の必要が少ないものばかり食べていると、内臓器官は怠け者になり、働きも悪くなり衰えるばかりなわけです。

玄米、雑穀などの全粒穀物は人間の健全な生命活動に欠かすことのできない「ミネラル」と「繊維」と「微生物」に包まれ、「水」と「熱」と「酸素」、そして「炭水化物」と「たんぱく質」と「脂質」と「酵素」と「ビタミン」が人間の生命活動にぴったりのバランスで含まれている完全食なのです。

昔の農家は飢饉の備えて「籾米」「ヒエ」「アワ」「キビ」「ソバ」「豆」「野菜の種」などを土蔵に保存していました。今は新米、新米と騒ぎますが、昔は新米を食べていたのは米を貯蔵する余裕のない貧しい農家で、余裕のある農家は数年分を備蓄して古い米から食べていたそうです。

玄米パワー

玄米

東洋医学では飲食物のことを「水殻」と書きます。伊勢神宮では昔からの方法で栽培した玄米、自然水、火を最重要供物として祭壇に捧げます。日本人は今でも食事することを「ごはんを食べる」といいます。太陽と雨と風と大地に育てられた全粒穀物の「丸ごとの生命力」こそが人間の命の素であることは、歴史が証明してきた事実なのです。

胚芽には多くのビタミンが含まれています。玄米の皮の部分は食物繊維として胃腸にとても良い効果を与えます。また放射性物質の排泄を助けるフィチンサンや、精神を安定させる働きのある成分なども含まれています。さらに重要なのは、玄米が生きているということ。土に埋めれば芽がでるのです。発芽して次の世代を生み出せるほど、生命力にあふれているのです。

「一物全体」という言葉がありますが、なるべく一つのものを丸ごと食べるという意味です。米ならモミごと食べろと言っているわけではなく、現実的に可能な範囲で玄米や胚芽米で食べましょうということです。きっといろいろな食べ物の「全体」には、栄養学でもまだわからない、タメになる働きをしてくれているに違いありません。

雑穀パワー

雑穀

炊飯器で白米と一緒に炊くことのできる雑穀ブレンド。スーパーでも売ってますね。お手軽なので利用している人はけっこう、いらっしゃるようです。精白しない全粒穀物は消化が良く(唾液で消化できる)、必要な栄養をバランス良く持った完全食品。さらに雑穀は米にはない免疫強化成分が含まれているそうです。

ほんの五、六十年前まで、日本の地方(特に山間部)では雑穀、大麦、根菜、豆類が主食でした。味噌も米味噌はぜいたく品で、ほとんどの家で作られていたのは麦味噌。米は異常気象に弱く、寒冷地や山間部ではできないひ弱な作物でした。雑穀は冷害や高温小雨に強く、寒冷地や荒れ地でも育つヒエ、麦、大豆の2年輪作をしていた頃は冷害などなかったそうです。

生命力の強い雑穀で作られてきた日本人のからだは、現在の白米と小麦粉に偏った食生活によって体質がどんどん軟弱化へと。昔の百姓は小ぶりで痩せていても、7~8人の子供を産んだ。乳もよく出て血行も良く、産む直前まで働き産後すぐ働いていた。いつの頃からか貧しさの象徴と思い込まされて、食卓から追いやられてしまった雑穀。その雑穀こそが人間にとって最高の食べ物なのです。

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